大学生の就職認識

2011.03.30

受験戦争を終え、はれて大学に入学してきた一年生。彼らにとっての就職は、まだまだ先のことである。今しばらくは、目の前の新しいキャンパスや、スポーツ系・文化系各種のサークル活動、アルバイトや友人に対する関心で一杯である。大学一年生に、仮に卒業後にどのような企業・組織にでも就職がかなうとしたら、いったいどこに就職したいか、という希望を尋ねてみたことがある。日本航空、朝日新聞社、フジテレビ、JTB、IBM、電通、講談社……、いずれもマスコミに登場する有名企業ばかりである。小学生に将来の夢を尋ねると、定番のように返ってくる「プロ野球選手」「看護婦さん」「スチュワーデス」という回答と、さほどレベルが変わらない内容である。自分の日常の生活において、その職務の具体的な内容が見え、社会においてどのようにその職業が評価されているのかがすみやかに理解できるような企業や職業が人気企業となる。大学一年生の職業認識や職業志望は、どこか微笑ましくもあり、また頼りなく痛々しくもある。学生と職業人の間の距離、学生に適正な職業意識を養成することの大切さと困難さをしみじみと感じさせられる。
[参考]
マスコミの就職に有利な大学