栄養療法では、まず食事を考えます。クスリを使う医師たちも食事を一応は考えるのですが、見当はずれの知識しか持ち合わせていません。せいぜいコレステロールの多い卵などを制限するくらいの知識しかありません。栄養療法では、肝臓がコレステロールをつくるときの材料になるものを考えます。その材料は、余ったカロリーなのです。日常の活動で使われずに余ったカロリーはすべてコレステロールの材料になるのですから、摂取するカロリーと活動で使われるカロリーとのバランスを考えます。次に食べ物の中で何を食べると、よりコレステロールが上がるのかを考えます。動物性の飽和脂肪がそれです。そこでカロリーを抑えたうえで、動物性の飽和脂肪を制限します。それからビタミンなどの栄養素を使います。例えば、ビタミンCは、コレステロールを胆汁に変える手助けをします。胆汁は腸の中に排泄されますから、便と一緒に体の外に出ることになります。しかし便秘をしていると腸の中に排泄された胆汁が、腸管から吸収されてまた戻ってきてしまいます。便秘でそうならないように水溶性の食物繊維(オートプランなど)もビタミンCと一緒に使うと、体の中のコレステロールが体の外にスムーズに排泄されるようになります。どうでしょうか、クスリを使う方法に比べて、より自然ではないでしょうか。その証拠に、メバロチンには、肝臓に負担をかけるので肝障害という副作用がありますが、ビタミンCには、そのような心配はありません。それ以外にもビタミンCには、酸化を防いだり免疫を強めたりといったおまけが付いてきます。ありかたくない副作用のおまけと違って、栄養素のおまけは、ありかたいものです。これももともと体が栄養素として使っている物質だからです。クスリは体にとっては異物ですから、体はその物質を体の外に出すための仕事をしなければなりません。肝臓はそのための場所でもあり、クスリの処理をしなければならないため、その負担が大きければ肝臓を傷めてしまいます。