豊胸材と混合型結合組織病の因果関係

2011.03.31

ホプキンズ訴訟の被告側弁護人ウッドサイドは、ラッペ、コソフスキー、ベイジーは専門家証人として適任ではないという主張か下級裁判所で認められなかったので、第9巡回区控訴裁判所に控訴したが、認められなかったホプキンズ訴訟の裁定から3、4ヵ月してダウ・コーニングは豊胸材事業から撤退したが、その後、第9巡回区控訴裁判所に控訴しだ。この時、新たに二人の著名な弁護士がその控訴審での争いに加わった。その事実だけでもこの訴訟の重要性を物語っている。ホプキンズーボルトンチームを率いたのはハーバード大学の法学部教授ローレンス・トライブ(LaurenceTribe)だった。夕゛ウ・コーニング側のフランク・ウッドサイド三世(FrankWoodsideIll)に加わったのはシャーリー・ハフステッドラー(ShirleyHufstedler)で、ジミー・カーター大統領の教育長官をしていた。また、第9巡回区控訴裁判所の前の判事でもあった。被告側の控訴は二つの議論を論拠にしていた。一つは出訴期限法に関するもので、たぶん弁護士以外には興味のない専門的な議論だ。もう一つの議論は、ホプキンズの豊胸材と混合型結合組織病に因果関係がある可能性は、そうでない可能性より高いことが、証言で確立されたかどうかだった。つまり製造物責任の判断のための〈第2の必要条件〉を満たすかどうかだった。〈第1の条件〉は明らかに満たしていた。なぜなら、ホプキンズが病気であるのを誰もが疑わなかった。では、残りの二つの条件はどうか。〈第3の条件〉(つまりダウ・コーニングが怠慢であったかまたは故意に行ったか)が満たされるのは〈第2の条件〉(つまり豊胸材が混合型結合組織病を引き起こす可能性が最も高いこと)が証明されることを前提としていた。被告が控訴裁判所に検討するように求めたのは、下級裁判所が、その評決を裏付ける適切な証拠をもっていたかどうかだった。特に、ボルトンが揃えた専門家証言を信頼するのは正しかったのかという点が焦点だった。
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