皮膚の構造は外側の表皮、真皮、皮下組織と3つに分かれています。表皮には、深い部分から基底層、有縁層、穎粒層、角質層と4段階があります。いちばん外側の角質層は4週間程度のサイクルで脱落し、下の層から新しい角質層が現れてきます。新しい表皮細胞は基底層でつくられていて、これが新陳代謝によってI段階ずつ上がってくるわけです。これが「ターンオーバー」と呼ばれる角質の新陳代謝です。ただし、ただ単に新しい肌に生まれ変わったとしても、時間的にゆっくりだとシミや肌荒れはそのまま残ってしまいます。きれいな肌になるためには、もっと細かい細胞レベルでの新陳代謝が必要になってきます。皮膚の色をくすませたりシミをつくるメラニン色素は、いちばん下にある基底層にあるメラノサイトという細胞でつくられます。このメラノサイトの中にメラニン色素の元になる「チロシン」という物質と、メラニン色素をつくるときに必要な「チロシナーゼ」という酵素があります。紫外線を受けるとチロシナーゼが活性化して、チロシンがさかんにメラニン色素に変化します。血液循環が盛んで新陳代謝が活発な若い時期は、紫外線を浴びてメラニン色素が多量に発生しても、それが沈着する前にどんどん血液中に取り込んで捨てることができます。血液循環が悪くなって、老廃物である色素の回収が滞ると、色素は少しずつためられて上層へ現れていきます。
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