ティプトロニック付きに進化

2011.09.12

サイズは4580×1735×1450と、すでに幅は5ナンバー枠を超えていたし、2745とホイールベースが長いのも特徴だった。それよりさらに特徴的なのはその乗り心地とハンドリングだった。フロントがストラット、リアがセミトレーリングアームの4輪独立サスペンションは、プジョー自製のしなやかなダンパーに支えられて、フラットかつ滑らかで深みのある乗り心地と、アンダーステアの軽い存外にスポーティなハンドリングを両立させていた。そういったキャラクターを持つプジョー505V6は、ルノーやシトロエンほどエキセントリックでなく、それでいてドイツ車にはない雰囲気と乗り味を持った中型サルーンを求める当時のエンスージアストたちに、少数ながら確実にアピールしたのである。505の20年後に世に出た607は、多くの点で505と異なる。まず、4875×1830×1460という大柄なボディのスタイリングがピニンファリーナの手を離れ、206や307と同様にプジョー社内のデザインになって雰囲気が一変しているし、駆動方式もFRからFFに変わっている。一方、エンジンがV6であるところは共通するが、パワーユニット自体はまったく別物だ。505が積んでいたPRV・V6が気筒当たり2バルブのSOHCなのに対して、プジョー/シトロエン/ルノーのフランス3社が共同で使う現代のV6はDOHC4バルブという現代的設計である。ATも4段ではあるが、ティプトロニック付きに進化している。

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